NDフィルターで有名なブランドNiSiから、新型の可変NDフィルター TRUE COLOR VARIO 1-5stops (ND2~32)が登場しました。
もっぱら子どもを被写体に動画撮影にハマり中のぐーたらは、以前から旧型である可変NDフィルター VARIOを利用していましたが、色かぶりが改善されたとのことで、新旧比較を備忘(レビュー)したいと思います。
旧型 NiSi 可変NDフィルター VARIO
1.5段〜5段の減光量を無段階に調節可能な可変NDフィルター。
動画を始めた頃、NDフィルターなるものが必要とのことで、色々調べた結果、
・極端に値段の安いものはダメ
・可変NDフィルターの場合、幅の広い原稿料のタイプはムラが盛大に発生する
ということを理解しました。
その上で、NiSi 可変NDフィルター VARIOは、減光量を調整する際に物理的にリングをストップしてくれるので、可動域が制御されてムラの発生をできるだけ防いでくれる。
ということで、購入。
とは言え、ND濃度(減光量)ををMAXのND32相当にすると、やはりムラは発生します。
ただ、色かぶりが、青っぽくなる印象がありました。
このあたりは、編集時に調整が効くものではありますが、NDフィルターを付けていない素の状態に近いにこしたことはありません。
新型 TRUE COLOR VARIO は、色かぶりが少ない
実際に両者を比較してみてわかったのは、新型 NiSi 可変NDフィルター TRUE COLOR VARIOは、本当に色かぶりがほとんどないということです。
レンズ表面の色の違い
フィルターレンズ表面の色は、新型(左)・旧型(右)で見ると、旧型の方が青っぽく見えます。
実際の撮影データの色の違い
下の画像は、NDフィルター未装着(上)、新型(中)、旧型(下)を比較したものです。
条件は下記の通りです。
- カメラ:α1(ILCE-1)
- レンズ焦点距離:24mm(SONY FE 24mm F1.4 GM)
- ND濃度(旧型:ND3、新型:ND2)
- ホワイトバランス:固定
- シャッタースピード:固定
- F値:固定
ご覧のように、素の状態と新型はほとんど色の差がありません。
それに比べて、旧型はかなり青っぽい印象です。
普段は真っ白な被写体を撮影することはほとんどないので、ここまでの差は気付きません。
こうしてみると、非常に色かぶりがあったことがわかります。
下は、上記の3パターンをアニメーションにしたものです。
やはりどうしても、X状ムラは発生する がマシにはなっている
公式サイトでは、X状のムラは発生しない と言われていますが、やはり、最大濃度NS32ではムラは発生しています。
とは言え、若干緩和されているようにも見えなくはない。
このあたりは、レンズによっても変わるでしょうし、比較的ムラが発生しやすいと言われる広角レンズを利用していることも関連すると思われるので、一概の全ての環境でこのようなムラが発生するともいえないかと思います。
その他の注意点 ND32までしかない
実は旧型では、さらにND濃度の濃い5-9 stops(ND32〜ND500)が別商品として存在していますが、新型は、今のところND32までのタイプのみとなっています。
NiSi 新型可変NDフィルター TRUE COLOR VARIOはおすすめできます!
ムラについては、周辺減光とともに可変NDフィルターでの宿命とも言えるので、うまく付き合っていくしかありません。
が、色かぶりについては、ほぼNDフィルターを付けていない状態と同じと言っても過言ではないので、NDフィルターで色かぶりにお困りの方は、是非、NiSiの可変NDフィルター TRUE COLOR VARIO 1-5stops (ND2~32)を試してみてください。