iPhoneの充電が従来の2.5倍のToughLine(PDケーブル)が、実際に2.5倍なのか検証してみた!

モバイル端末を充電するために、充電スピードのことは気になります。
早いに越したことはないです。
なので、充電速度の記述は、購入時の選択の基準のひとつになり、それが決め手になったりもします。

ただ、ホントにそれってスペックに書かれているほど早くなっているの?と思いつつも、まぁ早くなっているだろうと、調べたこともなかったので、今回は、充電速度が2.5倍と謳われているToughLine(PDケーブル)を購入して検証してみました。

 

iPhoneの充電が従来の2.5倍

「iPhoneの充電が従来の2.5倍」という触れ込みのPDケーブル(Power Delivaryの略称だそう)を購入してみました。
“従来の2.5倍”って、充電速度が2.5倍ってことですよね??

ぐーたらが発見した時には、すでにMakuakeでの支援は終了していたのと、早々にAmazonで販売されていたので、今回はそちらで購入しています。

Amazonサイトへ

今まではQuick Charge対応のワイヤレス充電器を利用

ちなみに、ぐーたらが持っているのはiPhone 8 Plus。
ワイヤレス充電の手軽さで、パッド式の充電器を利用しています。

Quick Charge(急速充電)なるものに対応している薄型充電器。


https://amzn.to/2YmOoKD(画像はAmazonのスクリーンショットです)

 

ただ、このQuick Charge(以下)の恩恵にあずかるには、QC対応のアダプタが必要。

https://amzn.to/2YqqnCq(画像はAmazonのスクリーンショットです)

なくても充電が出来るけど、あったら充電速度を最大限にできるよ というものです。

PDケーブルとは?

今回は、PDケーブルと呼ばれる、また別の高速充電の規格。
実は、このToughLineで始めてそんな規格があることを知りました。
先述のQuick Chargeとの違いは、下記サイトに詳しく掲載されていました。

Purudo.net

意外にも知らない?急速充電、高速充電、Quick Chargeの違いをご紹介。この記事を読めば、あなたに合った急速充電規…

これまで多くのスマートフォンに採用されてきたUSB(BC対応)の供給可能電力量が、最大10Wであったのに対し、USB-PDはその10倍にあたる「100W」の電力供給量を誇ります。また、最大100Wまでの電源供給に対応しながらもコンパクトな設計となっているため、ラップトップやスマートフォン、モバイルバッテリーなどへの採用もみられるようになり、今後最も普及する急速充電技術となりそうです。

では、この4つの規格の中でスピードランキングを付けるとするとどうなるのか。
一般的には「USB-PD」>「高速充電」「Quick Charge」>>「急速充電」となるかと思います。

とのことで、
ワイヤレス充電の便利さは外せないですが、期待通りの充電速度であれば、完全に移行しないまでも、状況に応じて使い分けができたりするかな ということで。

通常充電 VS PDケーブル充電!!

従来の「早く充電できる」系のものは、何W(ワット)など書かれていて、明確に速度に対する言及がなかったのですが、今回は2.5倍とハッキリ書かれている。
疑うわけではないのですが、早さを実感したかったので検証してみた次第です。

「検証デバイス]
iPhone 8 Plus(機内モード状態)
できるだけ同じ状態に。

[上]
PDケーブル + PD対応専用アダプタ
[下]
iPhone購入時に付属のアダプタと充電ケーブル。

 

こんな風に充電をタイムラプスで撮影。
ちゃんと充電されていますね。(当たり前ですが)

 

 

結果は、2.5倍まではいかなかった。。

双方同じ残量からのスタート
4% START

[上]
PDケーブル + PD対応専用アダプタ
123分(15:41→17:43)
30分経過 54%
60分経過 81%
90分経過 93%
120分経過 98%

[下]
iPhone購入時に付属のアダプタと充電ケーブル。
195分(21:33→0:48)
30分経過 25%
60分経過 42%
90分経過 60%
120分経過 78%
180分経過 89%

195/123=1.58倍

PDケーブルでは、75%~80%を越えたあたりから、充電速度が急激に低下します。
この低下がなければ、もっと早い数値を出していたと思うのですが。。

この75%の壁はなにが起因しているのだろう。。
これがなければ、もっと早くに充電できただろうに。
しかし、1時間経過時点では、ほぼ2倍の速さ!

 

 

ちなみに、iPadでも試してみたところ、ほぼ同じ結果に(速度として)。

「検証デバイス]
iPad 4 (Wi-Fiのみ)
7% START

[上]
PDケーブル + PD対応専用アダプタ
170分
30分経過 28%
60分経過 49%
90分経過 69%
120分経過 88%

[下]
iPhone購入時に付属のアダプタと充電ケーブル
270分
30分経過 20%
60分経過 31%
90分経過 43%
120分経過 56%
180分経過 68%
210分経過 81%
240分経過 92%

270/170=1.59倍

2.5倍にならなかったのは、なにか検証環境にもよるのかもしれません。
ただ、早くなっているのは間違いない。
そして、最初の1時間の充電スピードは爆速です。
時間で考えると、iPhoneで70分、iPadで100分ほど短縮されているので、できるだけ早く満充電したい状況では重宝されるように思います。
どういう状況になったら、2.5倍になるのかは知りたいところですが、早くなるには違いないので、先述の通り、状況によって使い分けてみたいと思います。

けれど、検証終わってから、
この商品のウリは、商品名からあるように、タフであることなのか?
とふと気付いたのですが、忘れることにしました。

だって、ぐーたらは、「タフ」より「2.5倍」の表示に惹かれたんだもん!